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「あいつ、遅いっての!」
ただいまの時刻、9時ピッタリ。
待ち合わせの時刻は9時ピッタリ。
いや、別に遅くないんだよ。
いや、別に構わないんだよ。
でもさ、普通は男が先に来てほしいなんていう理想があったんだよね。
ま、単なる“理想"
この場所は私達の高校の最寄駅。
なんでこんなことになったのか。
ご説明しよう。
①慶太が“デートしてくれ"と言いました。
②私は“意味わかんない"と言いました。
③でもどうしてもしたいと言いました。
④理由を聞くと、慶太のファッションショーのテーマ“的"なものは“幸せな夢のデート"らしく、女と“幸せで夢のあるデート"を体験したことがないからデートしてほしいそうです。
⑤私は了解しました。
っ・・・と、まぁこれが一連の流れです。
一応、慶太がお母さんのブランドの服を着て、ランウェイを歩く姿を私は見たいって思ってる。
お母さんのブランドを私は応援しているからね。
デートするくらいで私のお母さんのブランドのモデルにいいイメージで、素晴らしくランウェイを歩いてくれるならそれくらいしたって構わないよ。


