『なんとなく・・・だな。
なんかこの時間帯にお前の時間を邪魔したくなる。』
なに、それ。
私は自分の耳を疑った。
エ、エスパーだ。
私の生活リズムを読み取ってるんだ。
こ、怖い、この男、怖すぎる!
私は片手で自分の身体を抱きしめた。
「い、今までごめんなさい!
許してください!
お願いだから、私の心を読むのをやめてください!」
自分でも意味わからないこと言ってるって分かってる。
でも今までバカにしてきたこととか謝らなきゃとりあえずまた心読まれる!
なんかヤダ!
プライバシーの侵害だ!!
『・・・は?』
私が聞き取った声色からして相手は少々不機嫌!?
「ごめんなさい!」
私は声を張った。
『なんかお前勘違いしてないか?
なんか俺にたいして怯えてねぇ??
俺、殺人鬼でも通り魔でもストーカーでもエスパーとかでもねぇぞ?』
慶太の声はなんとなくさっきとは違い、柔らかく、私を宥めようとしているようだった。
・・・エスパーじゃ・・・ない?
勘違い?
か・・・んちがい?
・・・!!
「だ、だだよね!
ゴメン、勘違いでした。」
そうだよ私。
普通に考えてエスパーなんているわけない!
自分さっきイカレてたな。うん。
あまりにも精神を乱しすぎてしまった。
私は一つ深呼吸をした。
そうしていると相手の声が耳にはいった。
『・・・で、だな。
ちょっと今日はいつもと違う用件なんだけど・・・。』
なんかまたさっきと声の雰囲気が違う。
なんか、真剣な感じ。
私は次にくる言葉に耳を傾けた。
『・・・俺と、デートしねぇ?』


