「ああ、
バックん中にあるんだな」
慶太はそう言い、また先程と同じく不敵にニヤリと笑った。
何か、危険な気がする。
そう思った瞬間、慶太が物凄く速いスピードで私のバック目掛けて突進してきた。
私は避けようと思ったが、間に合わなかった。
そして気付いたときには私の手に、バックはなく、
あっけなく慶太にバックを奪われてしまっていた。
やはり、男性には力やスピードでは勝てないのか。
私は大きくため息をつくと同時に“なんとかケータイを奪われないようにしなければっ"
っという指令が頭によぎった。
「かえしてよっ!!」
慶太がバックをゴソゴソと物色している隙を見て手を伸ばした。
が、あっけなくスルリと交わされてしまった。
大体、こんなモデルの職業をしているような長身の男の手に私の手は届くのか。
大体、私は人並みより背が小さいのだ。
なんてったって約150cm。
最近はかっていないが、もしかしたら140cmだいかもしれない。
そんな身長の女が必死にジャンプをしたところで、人並みよりも断絶身長が大きい男に届くのか。
そんな虚しいことを考えながらもなんとか届きはしないかと大きな跳躍をするが・・・
はい・・・ムリぃー。
慶太は私のケータイにあっというまにたどり着き、
勝手に赤外線でメアド交換を済ましてしまったのだ。


