数秒間、なんの気配もなかった。
ただの沈黙が流れるだけ。
ん・・・?
何もない・・・?
私はこっそりと片目だけ目をひらいた。
そこには不敵な笑みを浮かべた聖。
「なんてな!うそだよ!
からかっただけ!
素直に反応してくれちゃって!
かわいいな~お前。
あ、もしかして期待してた?」
な・・・ななな
「してないです!!」
私は体温が上昇してくのがわかった。
「っふ・・じゃあな」
そういって私をまた撫でた。
からかうなんて・・・!私をガキ扱いしてる!
「ちょっと。上目遣いしないでよ。
奪いたくなっちゃうじゃん」
彼はウインクを私にぶちまけた。
「な!これはその・・・必然的になってしまうんだよ!」
そうよ!私、約150cmなのよ!
180cmくらいの人を見上げると必然的にそうなっちゃうんだよ


