「で、俺らは聖に昨日にあったこととか、これまでのこととか語られるし、
それで話し合ったりして、
いきなり取り乱したりするから今日は1時間睡眠なんだよね。」
っと慎さん。
それはそれはお気の毒に・・・。
「申し訳ないです」
私はペコリと頭をさげた。
「そうじゃねーだろ、慎」
っと私が謝ったとたんに慎さんにツッコミをいれる総さん。
「あのな、樹菜ちゃん。昨日その話しあいでアイツは落ち着いて、自分の答えをだしたんだ。
『好きなヤツを泣かしたくない。
本気で好きなヤツは幸せになってほしい』
聖はそういったよ。」
総さんは優しい眼差しで私を見詰める。
そうか。だから、聖は朝とかなんとなく清々しい表情をしていたんだ。
あれは・・・表情をつくってたんだ。
私に幸せになってほしかったんだ・・・。
私は聖の優しさを感じた。
私は頭を下げるだけで咄嗟に走り出していた。
聖に謝りたい。
聖に、『ありがとう』って伝えたい。
「あっ・・・まだちょっと待って」
慎さんが私を呼び止めた。
私は反射的に振り向いた。


