夕飯を食べ終わると、皆思い思いに自分のやることを始める。
私はどうしても聞きたいことがあった。
慎さんと総さんに。
「樹菜ちゃん、ちょっといいかな?」
皆がダイニングからでていった頃、慎さんと総さんから私に話しかけてきた。
「・・・はい。」
なんだか緊張してきた。
私は心臓の音をならす。
目の前には手を後にくんで足をひろげて立つ、慎さんと
腕をくんで私を上から見詰める総さん。
慎さんが口をひらいた。
「あのさ・・・
昨日のこと・・・
俺らもう知ってるんだ。」
昨日・・・
昨日は・・・
私が聖を・・・
「樹菜ちゃんが将を好きなのはわかる。
将のほうが優しいしな。その点、聖は自分勝手な、どアホだからな」
総さんが言った。
私が将さんを好きなの・・・知ってるんだ・・・。
「あいつ・・・聖、一応頑張ってたんだよね。
樹菜ちゃんを振り向かせるために。
実を言うと、聖が本気で人を好きになったのは樹菜ちゃんが初めてなんだ・・・。
頑張りが、空回りして樹菜ちゃんを傷つけちゃったんだよね・・・。」
私は唾を飲み込んだ。


