走ってる最中、泣き叫ぶような声が聞こえたような気がした。
部屋に入ってドアをしめた。
一瞬固まって動けず、仁王立ちを数十秒していた。
そんな固体のような私を溶かしてくれたのが彩夏。
「どうだった?」
ただそれだけ。それだけでも固まった体がふにゃふにゃと崩れてしまった。
そこにペタンと座り込んでしまった。
「・・・たっ・・・」
私は小さく呟いた。
誰にも聞こえないくらいの声で小さく。
「「「え?」」」
私以外の三人の声が重なる。
私はさっき発した言葉をもう一回発した。
「できたっ・・・。
私、できた!!
ちゃんと自分の気持ち・・・言葉にできた!!」
ちょっとずつ自分の声が大きく、明るくなっていくのがわかった。
そうすると皆パァっと顔が明るくなっていくのが分かった。
一瞬、真奈はどう言葉にしていいか分からなかったようで口をパクパクしていたけど
「やったじゃん・・・!」
そう言って私の頭をわしゃわしゃしてくれた。
里沙は複雑な顔をしていた。
そりゃあそうかもしれない。
なんたって自分の好きな人が自分の友達にフラれてるんだ。
そりゃあ複雑な感じもする。
だけど里沙はただ微笑みながら私の頭を真奈のように撫でてくれた。
「頑張ったじゃん・・・
あんなに我慢ばっかしてた樹菜が・・・
本当頑張ったね」
そう言ってお母さんみたいな笑顔を私にむけてくれた。


