そうすると聖は顔を歪め、私からはなれた。



そうすると次は将さんが私の手の甲にリップ音をたて、自分の唇をふれた。




少しびっくりしたけどさっきみたいに涙腺はゆるまなかった。



逆に私は自然と強張っていた頬がゆるみ、ふっと微笑むことができた。



そうすると将さんも笑顔でかえしてくれた。



「樹菜っ、


飯っ!」



そう幸せな雰囲気をぶちこわしたのは真奈。



・・・空気よんで・・・。



というか飯って・・・。



女の子の使う言葉づかいじゃないでしょ。


全く・・・。



私は将さんから軽く微笑んでからはなれ、キッチンへ行った。