それから話が尽きてしまったら・・・、
彩夏たちに何故ここにきたのか聞かれた。
私は全部話してしまった。
お母さんたちのことは思い出さないし、心配もしないって決めてたのに、話しきったときにはまた、泣き出してしまった。
「樹菜泣かないで・・・。
うちらがいるし」
「そうよ。きっとお母さんたちは大丈夫よ。
安心しなさい。
大丈夫。大丈夫。」
彩夏たちが私の頭を撫でてくれた。
泣いてしまったらスッキリした。
2人も苦労していたことを聞いた。
彩夏はすごい大家族の長女で、彩夏の両親は皆の生活費は本当にギリギリだったらしい。
それで少しでも自分の生活費だけでもなくなればって、住み込みのバイトを探して、見つけたのがこの仕事だったという。
真奈は・・・小さい頃に両親がなくなり、ずっと施設で暮らしていたんだって。
でも施設のきまりで高校生になると施設をでていかなければならなかったらしい。それで私と同じように、偶然拾った紙がここのチラシだったという。
私だけじゃなかったんだ。
もしかしたら二人のほうが大変な道のりだったかもしれない。
私は少し安心した。
きっと大丈夫だって思えた。


