「はあ? ふざけんな 樹菜は俺のだ」 ひゃー!聖! 「そんな自信があるんだ。 へぇー。 だったら樹菜ちゃんに聞いてみれば?」 二人して私を見る。 真剣な眼差し。 「樹菜?どうなの? 俺と、コイツ」 聖は将さんを顎でさす。 そんなの・・・ 答えはとっくに決まってる。 だけど私はその答えを言ったらだめだ。 そんな立場でもないし。 一人を傷つけるのはもうヤダ。 雨の夜のときにそれがわかった。