「・・・」



あー・・・



何してんだろ私。




普通こんな空気の中部屋入るかな・・・




馬鹿だ私。


どんだけ自分、寝たいんだよ。


出よう・・・


また私はドアノブを掴んだ。


そうした次の瞬間――――何か背後に気配を感じた。




「行くなよ・・・」



後ろから熱っぽい声とともに誰かに引き寄せられた。



抱きしめられてる。


“誰か"、なんて一人しかいない。


「・・・・っ」



私は唇をかみしめる。


「俺に・・・

しろよ。」



声が震えてる。