私がリビングにはいった瞬間に飛び込んできたもの。
――――声、映像。
私の耳にはいりこむ。
私の目に映りこむ。
「お帰り・・・」
私の耳に入ってきた言葉。
そう声をかけてくれて・・・
優しい笑顔を私の目に映りこませてるのは・・・
しょ・・・う・・・さん・・・だ。
将さんはそれだけ言うとまたソファーに座った。
私は思わず肩がビクンと飛び跳ねた。
私は思わず足がガクガクと震えた。
え・・・?
何?
何その素っ気なさ・・・。
別に私の事・・・
心配してくれた訳じゃないの・・・?
ショックで段々と目の前がぼやける。
欲を言えばね・・・?
将さんにも捜して欲しかったんだよ・・・?
せめて・・・
玄関まで走って来てほしかった。
ちょっとは・・・心配くらい・・・して欲しかったのに・・・。


