「俺の事知らないんだよね??」
「知らないって言ってるでしょう!!」
地味子が涙いっぱい浮かべた目で俺を責める。
悪いのは全部俺なんだけど……
その顔、かなりやばい。
「一応、有名人なんだけどなぁ……」
「えっ?? 」
「その……テレビとかにも出てたり。」
「そうなの……わたし、ごめんなさい。」
地味子の表情が驚きに変わる。
「謝ることじゃないよ。 謝るのは俺の方だし」
「あっ…うん。」
「ここの学園の理事長って俺のお袋なんだ。」
「えっ嘘??」
そうだよな。
嘘??って言いたくなるよな……
「本当だよ。俺が言った些細な事で事が大きくなって今に至ってるわけで。」
「些細な事??」
「そう。俺が、静かに勉強したいなんて言ったから……」
「勉強出来ないの??」
「このままの俺ではまずムリ。神崎さんは知らないと思うけど俺トップアイドルなんかやってるわけよ…」
「え――――――!!」
部屋いっぱいに地味子の「え――――――!! 」が響く。
ちょっとマズイって。
「だから、声が大きいってば。」
「ごめん。」
地味子の表情はコロコロ変わって、俺が真中晶羅だとわかってからは冷静に話しを聞いてくれた。


