「君達は・・記事を知っているね?」



社長は空を眺めて

静かに囁いた。


私と夕は同時に


「はい」


とおびえ気味に

返事をした。


「私は悪くないのだと思うのだよ。」






・・・・・え?





「それじゃぁ・・」

「許す訳ではない。

 2人それぞれに試練を与えよう。」




しれん・・・?

何を言われるの・・・?





「その試練を乗り越えたら

 いいんですか・・・?」






夕が社長を真っ直ぐ見て

やる気な声を出した。