仕事が終わり 家に帰った。 今日も梓は元気がなくて 帰り際も何にも話さない。 俺は不安だった。 俺がかまってないから 俺が好きって言ってやれないから 俺が元気を失くさせているのか? 「はぁ・・・」 梓はさっきから 溜息ばかりだった。 「梓」 「ん?」 「なんか、あったか?」 梓は俺から目をそらし こう言った。 「何言ってるの? 何にもないよぉ・・。」 笑っていたけど 目は笑っていなかった。