ギシッ…

 倒れ込んだベッドが
 軋み、音を立てる

 泣きながら帰ったからか
 体がだるく重い

 制服のまま寝返りもうたず
 うつ伏せで呆然とする

 手に握った携帯が
 音をたてず震えている

 着信…?

 いいや、もう。

 ディスプレイも見ずに
 淡く光る携帯を投げ捨てる

 今はただ眠りたい


 …忘れてしまいたい。