倉庫は近寄ってみると
 予想以上に古びていた
 鉄のドアは錆びれている

 そっと、ドアを片手で
 右にスライドする

 「堅いな…」

 持っていた資料を置いて
 両手で思い切り動かす

 ―ガ…ガガッ…ガシャンッ…!

 埃が、舞う
 空気が悪い
 中は真っ暗で何も見えない

 手で空気を扇ぐ