「…暗っ…さすが冬になると
 5時でも真っ暗じゃん…」

 静かな3階の人通りのない
 長い廊下は私の姿しかなく、
 何の小さな音もしない

 コツ…コツ……コツ……

 「…――…?……っ―て…」

 「…の……―から…」

 小さな話し声

 一人は龍かな?

 もう一人は…

 理科室の前に着く


 …何で電気つけないんだろ

 中はもう真っ暗だ

 話し声がはっきり聞こえてきた