君、依存




 「はい、これもー」

 ゴミを集めて、
 掃除も終わりかけた時
 廊下から声が聞こえた

 「龍ーーっ!」

 「ちょ…うわっ」

 龍は急に横から、
 女の子に抱きつかれる

 「…―――!!」

 呆然と二人を見る
 激しい憎悪
 嫌だ…こんな気持ち…
 ぐっと胸を押さえた

 「おぉ、どしたー?」

 「何してるのっ?
 一緒に帰ろーよ」

 龍は女の子から
 離れようとしない
 二人は抱きついたままだ

 何で、腕ほどかないの。

 「ごめんな…
 今日違う子と帰るから」

 「えー…。」

 何で、彼女とって言わないの