「…オイ。」 「…………。」 「……聞いてんのか?」 「……何よ」 一番前の席のせいか、 教壇の上の珪は 異常に上から目線に見える 「…ノート運んで。理科係」 「…ヤダ」 珪は一瞬眉を寄せた 「…へぇ、減点しまくって 留年させてやろうか」 「…ぬ…分かったよ… 運びますよ、 運べばいいんでしょ!」