「あー…はいはい。
 ごめんって…」

 「ばか珪!!」

 「だってさー…」

 珪は私の頭を撫でる
 心地よくて
 体に力が入らない

 私達はそのまま
 準備室のソファーに座る

 大きな珪の体に
 うもれてしまいそうだ

 「前んときはもう
 あんな急にさ
 那香にキスして…
 また色々するわけにも
 いかないしさ」

 体が離れて、
 私の体は横向きに
 珪の膝に乗せられる

 「…本当はさ、
 もう何か…廊下とかさ
 歩いてる時…
 那香ばっか探してるし…
 触れたくてヤバイし
 でもそんなの
 皆の前でできねーしさ……」

 珪の顔は段々赤くなってきた
 珪も…
 私と同じ気持ちだった…?