時間は刻々と過ぎていく
 沈黙のまま何も交わさず
 作業が終わった時には
 もう午後七時を過ぎていた

 外は暗い

 「…ぁ、やべ」

 沈黙に急な珪の声

 「帰ろ。校門閉まるし」

 「…うん」

 「…疲れた?」

 「別に」

 「……………那香」

 振り返ると、
 珪に抱き締められた

 「…拗ねんなよ」

 「だって…!!」