「…ぃ…痛…」

 酷い頭痛に目が覚めた
 頭を押さえて体を起こす
 体も節々が痛む

 どれくらい眠ってたんだろう

 暗闇で携帯を手探りで探して
 投げ捨てた事を思い出す

 「そうだ、床…」

 身を乗り出して手を伸ばすと
 すぐ近くに落ちてあった

 携帯を開くと
 時間よりも先に、
 [着信あり]の文字が目に入る

 着信…

 龍かな、なんて
 小さな期待をしてしまう

 そっと着信履歴へと
 自然に指が動く