「じゃ、俺 帰るね」

「ちょっと上がってって?」

「いや、急だし…
また改めてお邪魔させて?(笑)」

「いいの?
だってケーキを頂いて、わざわざ送ってもらったのに」

「それはこっちの勝手だから。
じゃ、またメールするよ!
バイバイ、奈央ちゃん」

「ん。バイバイ、翼くん」

私は翼くんの姿が見えなくなるまで手を振った。