近くて遠い距離

「まだ帰らないのか?」

「うん、もうちょっとしたらね。
それより、龍はどうしたの?」

「俺か? 俺はタオルの予備を取りに来たんだ」

そう言って、ロッカーに手を伸ばす龍ちゃん。

「翼を・・・待ってるのか?」

「うん・・・、まあ・・・、そう」

「何だよ、ヘンなヤツ」

ロッカーを閉めて、歩き始めた龍ちゃんが教室の中を見た。

「翼ー! それに彩も!?
お前ら、何やってんだよ?」