あれから充琉さんがやって来て、翼くんの家は大賑わいだった。
しょっちゅう充琉さんは深紅さんに会いに来るようで、すっかり家族の一員って感じ。
翼くんの家ってすっごくオープンだ。

あっという間に夕方になり、帰る用意をしていたら・・・

「送ってく」

翼くんがぽつりと呟いた。

素直に頷いて、一緒に歩く帰り道。

「あのさ、話があるんだけど・・・」

珍しく真剣な表情の翼くん。