「真依子?どうした?」 いつの間にか目の前に立っていた大知はあたしの顔を不思議そうに覗き込む。 2年前よりも背が高くなったね……。 でも、澄んだ茶色い瞳は変わってない。 「……べ、別に!何でもないよ?」 「そっか、それならいいけど。で、今日暇?」 「今日?……暇だけど……」 そう答えると、大知は昔と変わらない柔らかい笑顔を浮かべた。