季節は夏になった。 毎日泣き腫らした目で登校するあたしをりっちゃんは自分のことのように心配してくれた。 大知と繭ちゃんは相変わらず付き合っているみたい。 二人が一緒にいるところをよく見かけるようになった。 大知とは、あれから一度も話していない。 大知にとってもあたしにとっても繭ちゃんにとっても。 それが一番いい選択だと、自分を無理矢理納得させていた。