「結衣は確か桃咲高校の卒業生だよね」
「うん、講演会の時に話してくれた」
「結衣の夢も看護師だったから雛那ちゃんと一緒だね。
結衣は…」
海斗は玉城さんの事を沢山話してくれた。
けど私の耳には全然入ってこない。
聞きたく無いよ海斗。
海斗の口から“結衣”何て言葉。
海斗は玉城さんの話をする時、とても楽しそうな顔をしながら話している。
見たくない。
聞きたくない。
ヤバい。
泣きそう。
「海斗、ちょっとお手洗い」
「えっあー、ここを出てすぐだから」
泣きそうな顔を見られたくなくてトイレへ逃げようとしたら…
ドン―――
人にぶつかってしまった。
「雛那チャン?」
「陸…」
「どうしたの?
泣きそうな顔しているよ」
「ウッ…ヒック、りくぅ〜」
「よしよし、泣きたい時は泣けばいいよ」
陸は優しくて頭を撫でてくれた。
海斗とは違う手。
海斗とは違う温かさ。
「うん、講演会の時に話してくれた」
「結衣の夢も看護師だったから雛那ちゃんと一緒だね。
結衣は…」
海斗は玉城さんの事を沢山話してくれた。
けど私の耳には全然入ってこない。
聞きたく無いよ海斗。
海斗の口から“結衣”何て言葉。
海斗は玉城さんの話をする時、とても楽しそうな顔をしながら話している。
見たくない。
聞きたくない。
ヤバい。
泣きそう。
「海斗、ちょっとお手洗い」
「えっあー、ここを出てすぐだから」
泣きそうな顔を見られたくなくてトイレへ逃げようとしたら…
ドン―――
人にぶつかってしまった。
「雛那チャン?」
「陸…」
「どうしたの?
泣きそうな顔しているよ」
「ウッ…ヒック、りくぅ〜」
「よしよし、泣きたい時は泣けばいいよ」
陸は優しくて頭を撫でてくれた。
海斗とは違う手。
海斗とは違う温かさ。



