「キースもいたのか」


キースがロイと一緒に入って来るのを見てルーファスが言う。



「当たり前です」



「キース!恋人を連れて来たって聞いたけど?」



沙羅が嬉しそうに言う。



その顔はさっきのロイと同じだ。



「恋人ではありません」



席に着くと朝食が運ばれてくる。



「酷い怪我をしているとガラムから聞いたが、目は覚めたのか?」



「ガラム様でなければ助けられなかったと薬師たちが言ってました まだ目覚めていないかと……」


一応、報告は必要だ。



王族のガラムに治療をさせてしまったのだ。



「そうか……心配だな 所で、医務室にずっといるわけにはいかないだろう?鍛錬で怪我をした猛者たちがやってくる 部屋を用意させよう」



ルーファスが言う。



「……ありがとうございます」


キースは頭を下げてお礼を言った。