「クリス様 いらしたんですね キース団長ももうすぐ来るはずです」



俺とロイを見ると、訓練を止めてカイナンが近づいて言う。



「え?あ、あぁ……」



気持ちが落ち着かなく、侍女たちの話を考えたくない俺はカイナンに相手を頼んだ。



「でも……まだ身体は良くなっていないのでは?」



「治った いいから身体を動かしたいんだ」



幸い、ドレスではなくパンツにブーツ姿。



鍛錬用の剣を手にすると、カイナンに向けた。



「クリス様、止めた方がいいです」



心配そうなのはロイだ。



「少しくらい身体を動かした方が良いんだ いくぞ!」



俺はカイナンに飛びかかった。



カイナンは身軽に俺の剣をよけていく。