「……ありがとうな」 俺は静かにそう呟いて、エプロンのポケットからチョコレートを取り出した。 それを穂香の近くにそっと置く。 来年も再来年も、か。 そうだな。 ずっと一緒にいよう。 そう寝ている穂香に笑いかけた。 「メリークリスマス」 ……きっと。 笑顔にさせるのも、幸せにさせるのも俺だけじゃない。 穂香…… お前の笑顔が今日も俺を幸せにしてくれている。 *Fin*