大切な人を失うことは、とても悲しいことです。
それでも大切な人に出逢えたこと、
失いたくないと思う人がいる、失いたくないものがある、
そういう人生は、とても幸せな人生なんじゃないかなって私は思います。
つらく悲しい経験は、誰にでもありますよね。
過去は変えることはできないですが、
過去を悲しむばかりでは“今”を生きているのではなく、過去を生きているだけになってしまう。
思い切り泣くことは、今を生きるための一歩だと私は思っています。
橘くんは凜に何度も「泣いていいんだよ」って言いました。
いつのまにか心から笑えなくなってしまった凜が、物語の最後にあの頃の自分に向けて言っています。
「いつかきっと、心から笑える日が来るから」
泣くことを我慢しなくてもいい、いつかきっとまた笑顔になれるはず。
そう信じることができたら、未来にほんの少し希望が持てませんか……?
もしあなたに何かつらいことがあったときは、この言葉を心の中で唱えてくださったら嬉しいです。
そして、どんなことがあっても自分のことを嫌いにならないでください。
あなた自身も、あなたの幸せを願う1人になること、
自分を大切に想うこと、愛すること……決して忘れないでください。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)