逢いたい夜は、涙星に君を想うから。





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私の運命は、最初から決まっていたのかな。

私は人生の中で2度、父親を失った。

1度目は、お母さんとあたしを捨てた時。

2度目は、この世界から……。

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――あの日。



あたりまえのように明日が来ると思っていた父親の命と。



自分で終わらせようとしたあたしの命。



なんでこんなことが起きたのだろう。



これはただの偶然だったのだろうか。



父親が死んだのは、



遠く離れた場所で、あたしが死のうとしていた時刻と



ちょうど同じ頃だった。