**************** 私の運命は、最初から決まっていたのかな。 私は人生の中で2度、父親を失った。 1度目は、お母さんとあたしを捨てた時。 2度目は、この世界から……。 **************** ――あの日。 あたりまえのように明日が来ると思っていた父親の命と。 自分で終わらせようとしたあたしの命。 なんでこんなことが起きたのだろう。 これはただの偶然だったのだろうか。 父親が死んだのは、 遠く離れた場所で、あたしが死のうとしていた時刻と ちょうど同じ頃だった。