☆凜side☆



いつか橘くんに話したい……。



そう思いながら、このノートにあの日の出来事を書き綴っています。



あの日、あの場所で。



崖から飛び降りようとしたあたしを。



この世界を終わらせようとしたあたしを。



橘くんが助けてくれたあの日。



あたしが、夜明けとともに



君のそばから、いなくなったその理由を――。