逢いたい夜は、涙星に君を想うから。





翔さんは言った。



「俺は、もし世界中の全員が敵になったとしても、たったひとりでも自分の味方でいてくれる人がいたら幸せだなーって思うよ」



ひとりじゃ乗り越えられないことも、



ふたりならきっと……。



「これから何があってもさ、琉生だけはいつも、どんなときも。凜ちゃんの味方でいてやれよ?」



翔さんの言葉に、俺は笑顔でうなずいた。



「もしも凜ちゃんの声がこのまま一生治らなかったとしても、琉生の気持ちは変わらないだろ?」



「あたりまえじゃないですか」



「うん、そういうと思った」



そう言って翔さんは、ニコッと微笑んだ。