逢いたい夜は、涙星に君を想うから。



“朝からずっと無理して笑うてたけん、疲れたんやない?”

“凜は……無理せんと笑えんの?”



休み時間のたびに、クラスの女子数人があたしの席のまわりにやってきて質問攻めにあった。



転校生だから仕方ないと、ある程度は覚悟してた。



でも、いまのあたしには答えたくない質問や、人には言いたくないことばかりだった。



だからって、転校初日からクラスに波風立てるわけにいかない。



これから先も静かに過ごしたい。



だから適当な嘘を並べて、どんなことを聞かれても笑ってた。



無理してでも笑顔を絶やさなかった。



本当の自分を隠して、偽りの自分を演じた。



あたしはきっと、これからもそうしていく。



だけど……。



そんなあたしに……彼は気づいてたの……?



「あの……えっと……」



思いもよらない言葉に動揺してあたしが言葉に詰まっていると、彼は言った。



「……なんてなっ!」



真剣な顔から一変、彼はニコッと笑う。



「は……はい!?」



「答えたくないこと、無理せんでええよ」



「陽太くん……」



「みんな凜に興味津々やったけんの。しつこく聞かれて嫌やったら、ハッキリ言うたほうがええ」