私の提案に、ハディスは白目を剥いた。
「なななな…なーに言うんですか!?まさか…仕事を成功させられなかった腹いせに…!」
「違う。」
そう疑うことは想定内だった。
「優を完全に殺せなんて言ってないだろ。
私の考えはこうだ。」
そう言って私はハディスに紙に書きながら作戦を教える。
すると、ハディスも納得したように「ああ!」と声を上げた。
…………………
私はハディスと人間界に行き、優の様子を見に行った。
私の思いついた作戦とは、優をハディスの力で一度冥界に送ること。彼の力ならたやすいだろう。
しかし完全に死なせる訳でもない。
今日限りでツツジは死ぬ。だから、彼女が三途の川を渡るのと同じタイミングで優も三途の川に行かせる。


