街や大聖堂はきらびやかな飾りでいっぱいになっていた。






「聖下…。大丈夫?ですか?」






「カトリーヌ…。たぶん僕は…。怖いのかもしれない。」






金の椅子に座りながら式のチェックをされる。
金のロッドは淡く光…。青くなる自分の顔が写る。





「エクソシストが必ず守ってくれましょう…。何があっても…。私がそばにいます。」






金の髪が肩に寄りかかる…。
「!」赤くなるのをばれないように横を向く。






「カトリーヌ…。少しこのままにしてくれないか…。少しだけ…。」






「聖下…。アン…。」
そっと、天使を抱きしめた。
どうか…。神よ少しこのままで…。






黒い翼が迫っている。