「このまま大人しくしていればいいというのか!」





紅い服に包まれた大司教達が集まっていた。





「エクソシストはまだやつを捕獲できず、死者も出ている。聖下、ご決断を!」





「さよう…。聖下にもしものことがあれば。民は迷ってしまう。」






目を閉じた…。
ふぅ…。それを望んでんのは貴方達だ…。私はただの飾り。






長いまつ毛が上がる。
「生誕祭に網を張ります…。我等にお任せを!必ずややつを…。」






「危険すぎます!御身を囮にするつもりですか?!」
青い十字架が揺れた。






「アレクセイ…。お前は黙っていろ!!」





ちっ…。血の気の多い野からが…。魔女の恐ろしさを知らない馬鹿が!






「フランチェスコ!貴様生誕祭は危険過ぎる…。民が巻き込まれる。」






「しかし手を打たなければ民に動揺が走り、教会の失墜に…。」






金髪が揺れた。
「では生誕祭にて…。私を囮に…。必ず民を守りなさい。神の御名に置いて…。」





「「神の御名において!!」」





「エクソシストは準備をしろ!私が指揮を取る!」
銀の十字架が揺れた。






紅い集団は十字架かがげ聖下に頭をたれ去っていく。





矢は放たれた…。