「やっぱり偽善者…。」





「貴方は悪魔で魔女です。」






三日月の目が見つめる。
「いいわ。貴方の願い叶えてあげる。」
壮大に笑う。赤い唇…。





「何をくれるの?エクソシスト?」






「私の命…。ではいかがですか?」






「貴方はもう長くないわ。血が流れ過ぎた。」






「私の血が欲しくありませんか?」






金の瞳が見開かれる…。
「本気で死ぬき?エクソシスト?」






「ただし…。彼女を助けるなら。」






「偽善者…。やっぱり嫌い。教会のやつは皆そう…。あんた…。神父様は…。」






静かに笑っていた。






悪魔には眩し過ぎた。






あの時のように…。






「いいわ。貴方の血を貰う。」






契約成立…。









墓の前には一人の少女…。緑の十字架に2丁拳銃。眠る神父に白い薔薇。






誰が置いたかわからない。雨に濡れている白い薔薇。