「神父様…。あの子は何者?」






「貴方には教えたくありませんね。」






金の瞳を三日月のように細める。






「どいつもこいつも…。教会の犬は偽善者ばかりね…。」
滴る血を見ながら優雅に飛んでいく。






時間ばかり過ぎていき、無数の鐘が鈍く光を放つ。
体をずるずる引きずる。





「鐘が鳴るわよ…。一番大きな嫌な音が…。」






一番大きな音?そうか…。一番大きな鐘マリーベル…。遊びのつもりか?





「マリー!」