さすがにエクソシスト…。動きが素早く、斬りかかるのが隙なく銀の短剣が心臓を狙う。






「まるで踊りのようね。」





赤い唇は楽しむように攻撃をかわす。






壁際に追い詰め…。詠唱を…。
「聖なる輝きは悪を滅したまえ…。神と聖霊の御名に置いて!」





青の輝きを発したレイピアが飛んでいく。






「!」






バサリ!






しかし…。翼をかすめ羽が落ちる。






悪魔はいない。






木の下に…。赤い唇が動いた。






「シーラ…。」






囁く声に鈍く光カップを渡す…。






カップが宙を舞う…。
神父様は悪魔に体当たりでシーラから引き離さす。






レイピアが心臓を刺す。





「!」






「悪いけど今は消えないよ。」






バリバリと光を放つサーベルがレイピアを受け止めていた。






「あの子に何をした?シーラを自由にしろ!」






レイピアに力を込める。





金の瞳は見つめる。






「貴方死ぬつもり?」






レイピアは弾かれ地面に倒れる。形成は不利になった。






金の瞳は見つめる。






「貴方…。似てるわ…。そういうとこ…。嫌いよ。シーラは渡さないわ。」





ざぁと赤い…。花びらが散る。






「これは諦めてあげる…。あしなが神父様はせいぜいその子を守ることね。」





カップが転がり悪魔は花びらと共に消えた。






「エクソシスト…。次に会ったらその魂貰うわ。」






声は闇に響いた。






どこか遠くで雷雨が降っている…。