手が離れてから

「ホント?」

と聞いてみた。




怜くんは、また照れたようにそっぽをむいて

あたしと同じようにコクッと頷いた。








「ホントにホント?」


またうなずく。




「ホントにホントにホン「うるさいよ。」






スッとあたしを見据えるその顔にまたドキドキ。











そして、


怜くんの顔が近づいてくる。








あたしは静かに目をとじた。