「怜くん・・・・。」 そうつぶやいてみると 怜くんはまた頭をポンっとなでてくれる。 おかしいな。 あたしの方が年下なのに、 怜くんの方がよっぽど大人っぽい。 おかしいな。 今日の怜くん。 優しすぎるよ。 涙をぬぐって 怜くんを見上げる。 月明かりに染められた髪は 風にゆれながらキラリと光ってきれい。 笑ってもないなのに なんだか安心できる、その表情。 すべてが愛しいよ。 だれにも渡したくない。