「あのね、怜くんと あたしは・・・ かれ・・・ふがッ!!!」 彼カノだよぉ!! と言おうとしたら、 隣から伸びた手によって阻止された。 なにするの!? と隣を見ると、 麻美がすごい形相で睨んでいる。 「彼氏だってバラしちゃだめよ!!」 耳元で麻美が囁く。 どうして? 「そんなの、麻美も彼氏いるかも! って思われちゃうじゃん。 麻美ね、斜め前の茶髪クン狙ってんだから!!」 はぁ、そゆことね。 自分のため。