ジキルハイド症候群




「な、なに言ってるんですかぁ?」

「あたし達がするわけないじゃない」


ねぇ、と四人はお互い顔を見合わせる。


「しらばっくれても無駄だよ~」


落ちている紙を拾って那祁は、読み上げる。


「先週の月曜日、靴箱にて画鋲を靴の中に入れたのは白間」


火曜日、鞄をトイレのバケツ一杯の水に突っ込んだのは新福留。
水曜日、体育服をスプレーで真っ赤にしたのは横山。
木曜日、黒板にあることないことを書いたのは塩満。


「………な、んで」


四人の内の一人が呟くと、那祁はニヤリと笑う。


「俺の情報は完璧なんだ」

「…………っ、こんな、」


四人は、ギロリと亜理砂を睨み付けた。


「先輩達を味方にするなんて流石ね?」

「っ」


亜理砂が体を固くする。