「っ、早く出てこいや!!」
亜理砂の様子が目に入ってマリモが机を蹴る。
ヒッと悲鳴が上がる。
その時、この場に似つかない明るい声が入ってきた。
「随分暴れたねー」
ガッシャンガッシャンと足場を邪魔する障害物を足でどけながら那祁が入ってきた。自分達の味方じゃないと分かった彼らは更に縮こまる。
「………遅いぞ」
「これでも最短だよー」
ニコニコと那祁はこのような状態でも笑みを絶やさない。
「廉が暴れるのが早すぎ」
「…………」
「ま、仕方ないかぁ」
那祁はマリモの肩を叩くと、教室をグルリと見渡した。
「んー……修復費幾らになるかな?」
「知らん」
「えー、お金出すの俺なんですけど~」
「お前の親父だろ」
呆れたように蒼真はため息をついた。


