ジキルハイド症候群




「蒼真、」

「廉の奴、キレたみたいだな」


仕方ない奴だ、と蒼真は歩き出す。勿論手は繋がれたままだったのであたしも一緒に歩き出す。


保健室から出ると、ざわざわと声が聞こえてくる。


蒼真は、まっすぐ脇目も振らずに、騒ぎの方に向かっていった。


喧騒がだんだんと大きくなっていく。


「おい!早坂!」

「うるせぇよ」


がっしゃーんと窓ガラスが壊れる音にあたしは肩を震わせた。


「……ほら、でてこいよ?怪我するまでだんまりか?」


2-6は、惨状だった。


「………っ」


教室の中を見て、愕然とした。
荒れ果てた教室。机は倒れ椅子はひっくり返し、誰のものと分からない教科書が散乱している。
窓ガラスも壊れ、破片が散らばっている。