ジキルハイド症候群




「お前に恵里の何が分かるんだよ?」


蒼真は、あたしの手を掴むと、引っ張って立たせた。


「行くぞ」

「あ、ちょっと待ちなさい!」


先生の制止も無視して、蒼真は保健室を出ようとドアに触れたが、その前に別の誰かによって勢いよく開かれた。


「上床先生!」


切羽詰まったように滑り込んできた男教師に先生は首を傾ける。


「どうしました?そんなに慌てて……」

「急いで来てください!2-6で怪我人が……!!」


男教師は、上床先生の腕を掴むと、走り出した。


「え、ちょっと待ってください!」


上床先生は、足を踏ん張って止める。


「どういうことですか!?」

「2-6で早坂廉が暴れてるんです!」

「!?」


廉と言う名前であたしは蒼真を見ると、蒼真はまるで想定していなかったように驚いた様子もない。